11/10/19 16:30:30.20 Ec019VVd
>>85
今欧米で飛び火している格差デモとやらの黒幕は分かりませんが、
イスラム国の独裁から自由を主張する人々や過去のロシア革命での民衆などの
切実さと規模において違うようです。60年代安保騒動の時のように一般の人は
眉をしかめているようです。切実な人達の特徴はチベットでもウイグルでも
そうですが、独裁から解き放たれたい自由が共通意識のように思います。
しかし、大陸での革命とは独裁から解放された後は、新たな独裁の統治という
ループが待つことになります。前のレスでも言いましたが、全体と個の利益を
最大化して覇権を磐石にするというやりかたは、前時代覇権国の歴史を研究した
アメリカの生き残り戦略と思えます。分かっていると思いますが、全ての国の利益の
均衡などありえません。軍事力を使わない政治・経済の交渉を博打でいう親の役を
引きうけ出来るだけ均衡にするように努力することがアメリカの利益に繋がると
考えているようです。アメリカは全体の自由を維持したいからこそ脂汗をかく努力を
しているのです。覇権国とはこんなメンドクサイことをしなくても自国の利益誘導は
できるものです。しかし、アメリカはそれが覇権埋没の原因になることを知って
いるわけです。大陸の大国や中小国の歴史は戦乱の歴史と言ってよいでしょう。
どうしても、国際関係をゼロサム関係と遺伝子的に認識しているようです。
その為に戦乱に即応できる強い独裁的中央集権国家ならざるえないようです。
所詮、独裁的大陸国家と海洋で通商を行なう自由主義的海洋国家では水と油ほど
価値観で違いがあります。農民・労働者階級の解放と平等を謳う社会主義も
結局は大陸的独裁主義に埋没し、その革命思想の為に多くの労働者・農民が
シベリアで、大躍進運動で、文化大革命で命を落としていくことになります。
思想とは個人の想いつきの壮大な虚構だとは誰かが言った言葉ですが、
良かれと思うマルクスの想いつきから何千万という犠牲者が出たことになります。
航海の自由があっての日本の通商です。何が日本の国益かよく考えてください。