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TPP参加で「海のアジア」開く
吉崎達彦(双日総合研究所副所長)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
アジア太平洋地域における経済圏構築とは、「TPP参加のメリットとデメリット」などといった
レベルの問題ではない。ましてや「交渉21分野のここが問題だ」と枝葉にこだわるのも得策では
ない。長い時間軸で捉えるべきテーマなのである。
TPP(海のアジア)と「ASEAN+3(陸のアジア)」が、相互に競い合うようにして、アジ
ア太平洋地域における経済圏作りを進めていくことになるだろう。
日本は前者を通して制度のハーモナイゼーション(相互調整)を、後者を通して関税の引き下げを目
指すことができる。最終的には、APEC全域を包含する経済圏の構築を目指し、主導的な役割を
担うべきである。
単純化すれば、現在の日本経済は、「アジアで稼いだカネを欧米で運用する」、すなわち「アジア
で貿易し、欧米に投資する」構造になっている。できれば、これを「アジアで稼いで、アジアで運
用する」ことが望ましい。そのためにも、アジアにおいて安定した金融市場を創造することが日本
の利益となる。
MSN産経ニュース「正論」2011.12.2