12/12/30 11:18:34.35
自己陶酔という意味では、赤穂浪士だって同じ。
結果的には美談になったけど反社会分子のテロでもあるわけで、
一族浪党処罰される可能性のほうが高かった。
宮本武蔵とかもそうだが、一つの道・信念に奉じるということと自己陶酔とは表裏一体。
世界で偉人といわれる人たちも案外と本人の影で家族は苦労していることがおおい。
でも、苦労してでも支えたいと思える相手と出会えるのは幸せでもある。
武士の義理と友情の板挟みになり、立ち行かなくなった不器用な男。
死んでも、長尾家にも吉良家にも、その思いは理解されなかったろう。
典膳の行動に、自分の死が他人にどう評価されるかという視点はない。
でも、千春は、そんな男だからこそ典膳を愛したんだよ。
そしてその男に愛された千春は幸せだったと思うよ。