12/05/19 10:48:21.54 hBKVSJOzi
情弱の為の~ワンポイントレッスン~
えっと、GSM/W-CDMA/LTEは同じ3GPPで策定されており、互換性をもたせた規格です。
3GPPは、広帯域CDMAを利用する3Gの具体的システム仕様策定のため、GSMを成功させたETSIのメンバーが中心となって発足した組織です。
3GPPでは、日本案とヨーロッパ案の統一を行いましたが、GSM陣営が主導権を握っているため、既存GSM網にW-CDMAのアイデアを取り込む事が強く意識されています。
ドコモがPDCからW-CDMAに移行するのに苦労したのはそのためです(PDCとW-CDMAとのシグナリング問題)。
しかし移行後は、積極的にW-CDMAの仕様策定に関わり遂にはLTE-Aの繋ぎ3.9GのLTE策定中心キャリアとして名を馳せました。
一方auはQualcomm社/3GPP2が元の規格を作成しているものを採用していたので、CdmaOneからCDMA2000とすんなり移行でき一歩リードします。
ところがその後Qualcomm社がLTE(3GPP)陣営に押され、CDMA2000系譜の3.9Gに当たるUMB開発を断念したため、
CDMA2000のauは互換のない全くの別規格となるLTEを選ばざるを得なくなり、
ドコモがPDC時代に歩んだ苦労と茨の道が今度はauに課せられます(3GPPと3GPP2とのシグナリング問題)。
auだけではなくCDMA2000を採用してしまった極小数の奇特なキャリア全てに当てはまりますね。
そのためベライゾンはCDMA2000を捨てて前倒しでLTE/VoLTEに移行することを先日の決算で発表しました。
そうしなければグローバル市場に置いていかれるのは目に見えて明らかだからです。
つまりGSM/W-CDMAコアバンドはLTEグローバル端末では簡単に共通化でき、チップもまたGSM+W-CDMA+LTEが主流となります。