13/03/15 23:02:32.17 PUTcXsyQ0
先生 ごめんなさい 許してください
その男は先生と同じ香りをまとっていたの。
生と死の狭間に立つ人間がかならずまとう、あの香り・・・・・
幸福そうに偽りの歌を囀る私にその男は言ったの
「偽りでも構わない、心の無い、抜け殻のあなたでも私には必要だ」
「翼は折れてもう飛べないの、歌も偽物よ?」
「折れた羽でも美しいことには変わりがない、不幸せを隠して歌うあなたは健気で可愛らしい」
先生 ごめんなさい 私は寂しかったの 許してください
義務を果たし続ける人生に疲れ果てたの
彼が私を誘惑したんじゃないの、私が彼にすがったの、
あなたの部下に手を出したのは同じ香りが懐かしかったから
報復人事はしないで欲しいの
報復人事が発動されたら私は、虹の橋を渡って謝るわ
再発、転移が起こっても二度とそこには帰らない。
だから ゆるしてください