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「世界で通用するG1馬に」─牧場長 谷川亮太さん
スレリンク(livejupiter板)
1 風吹けば名無し 2012/05/06(日) 21:43:34.03 ID:dAUAMlfI
「見てください。これは去年の夏、期待の幼駒7頭を自宅に泊めた時の写真です」─目を細めてそう話すのは
5年前から澤貴洋ファームで牧場長を務める谷川亮太さん。
その中で谷川さんが一番期待しているのが、今夏の小倉開催でデビュー予定のチンフェーヴル(牡2)だ。
今でこそ競走馬らしい体つきになったチンフェだが、生まれた当初は体が小さく、成長が非常に心配された。
「生まれたのは3月8日の午前0時8分42秒。この時間は一生忘れることがないと思います。牧場長・谷川亮太の人生は
この時から始まったといっても過言ではないです」。そう語る谷川さんの目にはうっすらと涙が。
体が小さく、また常にオドオドして、他の馬から虐められる存在だったチンフェ。常に接してきた谷川さんにも心を開かない日々が続いた。
そんなチンフェの変化を感じ取ったのは、去年の東日本大震災の時だった。
「他の幼駒は地震の揺れに驚いて暴れたりしていたのに、この馬だけは馬房の中で地震の振動を使って床オナをしていたんです」。
この日を境にチンフェは増長、谷川さんも最初はその変化に戸惑ったという。
「今になって思えば、あれが『競走馬・チンフェーヴル』の第一歩だったのかも知れませんね」。図々しくもあり、たくましくもあり、その後の
チンフェの成長は、谷川亮太という人間の生き方にも、大きな影響を与えたのかもしれない。