14/05/25 20:11:11.32
夏休みの自由研究でカエルの調査を続けている美祢市立大田小学校6年、村田結菜さん(12)が
田んぼの側溝に落ちたカエルを救う「お助けシュロの糸」を発明した。
効果を確かめるため、全国にシュロの糸の設置と調査協力を呼び掛け、山口県外からも関心が寄せられている。
「いろんなところにシュロの糸を付けてもらい、助かるカエルが増えてほしい」と願う。
村田さんは小学2年からカエルの研究を始め、水田のほ場整備で増えつつあるコンクリート3面張りの側溝に落ちた
カエルが助かるかどうかを調査。
手足に吸盤を持たないカエルは高さ50センチの側溝を上がれず、吸盤があっても流れが速いと流されてしまうことを突き止め
カエルがつかまって登るための「お助けシュロの糸」を発明した。
お助けシュロの糸は、シュロ皮の束を三つ編みにし、上下を麻ひもで結んだもの。カエルの生態に詳しい
秋吉台エコ・ミュージアムの自然解説指導員、田原義寛さん(41)のアドバイスもあり、環境を汚さない自然の素材で
比較的簡単に手に入るシュロを使った。村田さんが自宅で行なった実験では、吸盤のないカエルがシュロの糸を登ることを確認した。
今月11日、農家の協力を得て、美祢市秋芳町嘉万の水田で深さ約40センチの側溝にシュロの糸と登ったカエルを捕獲する
容器を設置。佐賀県で開かれた日本自然保護協会のカエル調査講習会を通じて佐賀、長崎、福岡県の同協会会員らにも
シュロの糸を設置してもらっており、登ったカエルの種類や数のデータを集めて小学校最後の自由研究にまとめるつもりだ。
さらに、同協会の会報にシュロの糸設置と調査協力を呼び掛ける文章を投稿したところ、絶滅危惧種のナゴヤダルマガエルが
生息する岡山県倉敷市の環境政策課から問い合わせがあった。
村田さんは6月にも倉敷市を訪れ、地元の専門家とナゴヤダルマガエルの保護に生かせるか効果を調べるという。
同課によると、ナゴヤダルマガエルの保護対策は実績が上がっていないのが現状。担当者は「シュロの糸は手軽な方法で
コンクリート張りの側溝で試してみる価値があるのではと考えた。
小学生にシュロの糸を作ってもらうなどの活用もでき、今後の展開に期待したい」と話している。
URLリンク(www.minato-yamaguchi.co.jp)
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