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「女性宮家の検討必要」 官房長官会見、首相も認識
2011/11/25 12:06
藤村修官房長官は25日午前の閣議後の記者会見で、皇族女子による「女性宮家」の創設について「国民各層の議論を十分に踏まえな
がら検討していく必要がある」と語った。野田佳彦首相が宮内庁の羽毛田信吾長官からこの問題の重要性を伝えられていることも明らか
にし「首相にそういう認識があることは承知している」とも述べた。
皇族女子による「女性宮家」の創設について政府の見解を述べる藤村修官房長官(25日)
ただ、藤村長官は「（女性宮家の）制度創設や皇室典範改正の検討に直ちに入るわけではない」とした。
現在皇室は天皇陛下と皇族方22人。うち男性皇族は７人で、未成年は秋篠宮家の長男、悠仁さまのみ。皇室典範は女性皇族が一般
男性と結婚した場合に皇族の身分を離れると定めている。女性皇族が結婚後も皇族の身分にとどまれるようにするには皇室典範の一部
改正が必要になる。
藤村長官によると、首相は10月５日に宮内庁の羽毛田長官から説明を受けた。羽毛田長官は「女性皇族の方々が結婚年齢に近い年
齢になられている。皇室活動の意味で緊急性の高い課題がある」と述べ、皇族の減少が皇室活動の制約につながることへの懸念を伝え
た。
藤村長官は「皇太子殿下、秋篠宮殿下の次の世代の皇位継承資格者は悠仁親王殿下おひとかたで、安定的な皇位継承を確保する意
味では将来の不安が解消されていない」とも指摘し、女性の皇位継承問題にも言及した。