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「女性宮家」国民的議論踏まえ検討…官房長官
読売新聞2011年11月25日(金)14:42
政府は、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つことができるようにする「女性宮家」の創設に向けた検討に入る。
宮内庁が皇族方の減少を食い止めることが喫緊の課題と政府に伝えたことを踏まえ、国民的議論を踏まえて検討を進める方針だ。藤村
官房長官が、25日午前の記者会見で明らかにした。
藤村氏は記者会見で、野田首相が宮内庁の羽毛田信吾長官と10月5日に会談した際、皇室典範では女性皇族が結婚に伴い皇籍を
離脱すると規定しているため、皇位継承資格者の確保が緊急性の高い課題となっていると説明を受けたことを認めた。
その上で、「皇太子殿下、秋篠宮殿下の次の世代の皇位継承資格者は悠仁親王殿下お一方だ。安定的な皇位継承を確保するという意
味では、将来の不安が解消されているわけではない」との認識を表明。「国家の基本にかかわる事項で、政府としても国民各層の議論を
十分に踏まえ、今後検討していく必要がある」と述べた。
女性宮家の創設には、皇室典範の改正が必要となる。この点について、藤村氏は「具体的な検討に直ちに入るということではない」と述
べた。有識者会議をただちに設置することにも否定的な考えを示したが、「皇位継承資格者の話と、(女性)宮家の話の二つがそれぞれあ
る」と検討を進める必要性を強調した。