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１３日、米ミズーリ州ファーガソンで、男を取り囲む警官
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１４日、米ミズーリ州ファーガソンの黒人青年射殺現場で抗議するデモ隊
アメリカ中西部のミズーリ州では、
１８歳の黒人の少年が警察官に射殺されたことに反発する
デモ隊と警官隊との衝突が続いており、
現地を訪れたミズーリ州知事は、住民と治安当局が協力して
これ以上の混乱を避けるよう呼びかけました。
アメリカ中西部ミズーリ州のセントルイス近郊で今月９日、
１８歳の黒人の少年が警察官に射殺され、
「黒人に対する差別だ」と反発するデモ隊と、警官隊との衝突が連日続き、
けが人や逮捕者が相次いでいます。
アメリカ国内では、少年の射殺に加えて、
催涙ガスなどを使った警察のデモ隊への取締りに批判も高まっていて、
オバマ大統領が休暇先から緊急の声明を出し、
双方に鎮静化を呼びかける事態となっています。
１４日にはミズーリ州のニクソン知事が現地を訪れ、
「この地はまるで戦場のようになってしまった。
われわれが手を携えて失われた信用と地区の安定を取り戻せるか、
アメリカだけでなく世界の目が注がれている」
と述べ、住民と治安当局が協力して、これ以上の混乱を避けるよう呼びかけました。
現地では今週末に少年を追悼する大規模な集会も予定されており、
再び混乱が広がらないか警察が警戒を強めています。
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事件が起きた町ファーガソンは人口約２万１０００人の６３％が黒人だが、
地元警察職員の９割以上が白人だ。
ロイター通信が伝えた２０１３年の州司法長官報告によると、
黒人住民の逮捕率は白人の２倍。黒人は差別されているという意識が強く、
ノールズ町長は米メディアに
「黒人住民、とりわけ若者は法執行機関を嫌い、自分たちも好かれているとは思っていない」
と述べた。
一方、今回の騒乱では、装甲車に守られ、
兵士のような防護服と暗視ゴーグルを身に着けた重武装の郡警官隊が、
催涙ガスやゴム弾、特殊閃光（せんこう）手りゅう弾などを使用した。
丸腰のデモ参加者に小銃のレーザー照準光が当てられていたとの証言もある。
ホルダー司法長官は１４日、
「双方の信頼再構築を模索すべき時に軍用の装備や車両を投入すれば、
矛盾したメッセージを与えかねない」
と郡警察の対応を批判した。
米国では１９９０年代から、余った軍備品を国防総省が法執行機関に回すようになった。
供給先はセントルイス郡警察を含む全米約８０００組織に上るとされ、
市民団体の「全米市民自由連合」（ＡＣＬＵ）は最近の報告で
「米警察の過剰な軍事化」を警告している。
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