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日本政府も、左翼活動家も、最初は慰安婦強制連行があったと思っていた。
ところが調べてみると、その証拠が吉田清治の証言しかないことがわかってきた。
軍などが直接関与しているなら、必ず公文書などの資料が残っている。
ところがいくら探しても、強制連行を証明する資料は一点も見つからなかったのだ。
では代わりに、どんな資料が見つかったのか。
宮沢首相を謝罪させた朝日新聞の「陰謀スクープ」の記事のネタとなった
資料を「発見」した中央大学教授・吉見義明は、
その後も資料の「発掘」を続け、その成果を『従軍慰安婦資料集』という一冊にまとめている。
そこにはどんな資料が収録されているのか。
一例を挙げてみよう。
昭和13年(1938)2月23日付内務省警保局長
「支那渡航婦女の取扱に関する件」という資料。
これは河野談話の際の調査にも使われたもので、
売春等のために支那に渡る女性に許可を与える際の規定が書かれている。
(略)
三、醜業(注・主に売春のこと)ヲ目的トシテ渡航セントスル婦女ハ必ズ本人自ラ警察署ニ出頭シ
身分証明書ノ発給ヲ申請スルコト
四、醜業ヲ目的トスル婦女ノ渡航ニ際シ身分証明書ノ発給ヲ申請スルトキハ
必ズ同一戸籍内ニ在ル最近尊族親、尊族親ナキトキハ
戸主ノ承認ヲ得セシムルコトトシ若シ承認ヲ与フベキ者ナキトキハ其ノ事実ヲ明ナラシムルコト
五、醜業ヲ目的トスル婦女ノ渡航ニ際シ身分証明書ヲ発給スルトキハ
稼業契約其ノ他各般ノ事項ヲ調査シ婦女売買又ハ略取誘拐等ノ事実ナキ様特ニ留意スルコト
(略)
当時は、売春は合法の商行為だった。
「醜業」という呼称からわかるように、奨励される職業ではないものの、
決して違法行為ではなかった。
そしてそれを目的に渡航する際には、本人自ら警察に出頭して身分証明書の発給を受けなければならず、
その際には親などの承認が必要で、しかも契約内容などが調査され、
特に婦女売買や略取誘拐などがないよう監視されていた…ということがわかる資料である。
これで、なぜ謝罪しなければならないのか?
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