13/01/07 18:33:28.52 O
「満韓を経過して第一に得た楽天観は在外の日本人がみな元気よく働いてゐると云ふ事であつた」
「歴遊の際もう一つ感じた事は、余は幸にして日本人に生れたと云ふ自覚を得た事である。
内地に跼(きょく)蹐(せき)してゐる間は、日本人程(ほど)憐(あわ)れな
国民は世界中にたんとあるまいといふ考に始終圧迫されてならなかつたが、満洲から朝鮮へ渡つて、
わが同胞が文明事業の各方面に活躍して大いに優越者となつてゐる状態を
目撃して、日本人も甚だ頼(たの)母(も)しい人種だとの印象を深く頭の中に刻みつけられた
同時に、余は支那人や朝鮮人に生れなくつて、まあ善かつたと思つた。彼等を眼前に
置いて勝者の意気込を以て事に当るわが同胞は、真に運命の寵(ちょう)児(じ)と
云はねばならぬ」(※原文の旧字体は新字体に変更し、ふりがなは一部にとどめた)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)