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(続き)
開院直後に甲状腺エコー検査にお子さんを連れてきたお母さんが「県立医大は
もちろん、どこのお医者さんも信じられない。ここ以外では子どもを診せられません」
と語ったそうです。親たちが、住民たちが安心して集える場がついにできたのです。
日本政府とIAEA(国際原子力機関)は12月15~17日、「原子力安全に関する
閣僚会議」をこともあろうに郡山で開催しました。IAEAは福島県に2カ所の拠点を
設け、”被曝と除染の研究拠点にする”と言っています。”あきらめて原発事故による
放射能汚染の現実と共存しろ”ということです。
”これだけの事故になっても死んだ人間は一人もいない”と言いなし、”原発事故が
起きても除染すれば人間は生きていける”かのように描き、原発の再稼働と
原発輸出にお墨付きを与えるための大攻撃です。福島で行われていることは、
究極の「棄民化」です。
「原発絶対反対! 今すぐなくせ」と訴えて国会や首相官邸前を取り囲む20万人の
決起。大失業と戦争の時代の中で多くの青年が「生きさせろ! 青年の未来を返せ」
と根底的な決起を始めています。労働組合の再生と拠点建設が待ったなしで
求められています。
すさまじい被曝労働を強いられている原発労働者を始め、一切の矛盾の
集中点であるフクシマにふくしま共同診療所が存在することの意義は絶大です。
今、「復興」の名のもとに、さまざまなあきらめや分断が組織されようとしています。
そうしたあきらめと分断をのりこえて、福島におけるあらゆる住民がともに手を携え、
団結を強めていくことが本当に求められています。診療所は、地域におけるそうした
闘いの拠点としての位置をおのずと持っていくことになると思います。
動労千葉を先頭に外注化・非正規職化との本格的な闘いが第2ステージに
入りました。福島の診療所建設の闘いもこれからが第2ステージです。
本格的な建設へご支援を!
今回開院した診療所は、福島の現状の深刻性から緊急にテナントビルに開設した、
「仮設」診療所です。地域における総合医療の拠点、相談・学習の拠点となるべき
「研修センター」(仮称)を併設した本格的な診療所の建設が次の目標です。
医療機器もスタッフ体制ももっと充実させなくてはなりません。
県内外の避難者を始めとしたすべての労働者・住民の地域拠点としての診療所
建設は、これからが本格的な闘いです。全国の皆さんのさらなるご支援をお願い
します。