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東京8区から無所属で出馬した山本太郎氏(38)は、開票直後に、同選挙区の
自民党・石原伸晃氏(55)に敗れ、あえなく落選となった。今月1日に政治団体
「新党 今はひとり」を立ち上げ、脱原発などをマニフェストに掲げ選挙活動を
続けたが、力及ばず。「あと1週間あったら勝てた」と毒づいた。さらに山本氏は
「自民大勝」の状況にも危機感を示し、「このままでは極右化が進んでしまう。
日本から脱出した方がいい」と話した。
山本氏は、東京・高円寺のカラオケ店で開票の行方を見守った。開票スタートから
2分後、まずTBSが選挙速報で伸晃氏の当確を報じると、集まった100人以上の
支援者から「え~っ!! おかしいよ」と怒号が。午後8時5分にはNHKも一報。
自民圧勝の戦局に、山本氏は「はい、終わり。日本は終わりです。みなさん
脱出したほうがいいんじゃないすか」と、時に笑みさえ浮かべながら報道陣に
語りかけた。
思えば、怒とうの2週間だった。今月1日、自身のツイッター上で出馬を表明。
政治団体「新党 今はひとり」を発足し、脱原発、反TPP(環太平洋連携協定)、
反増税、憲法9条改正反対などを公約に掲げ選挙活動を続けてきた。公示前日の
3日に東京8区からの立候補を表明。「締め切りギリギリだったから、周知に
時間がかかった。あと1週間あれば間違いなく勝てた」と、圧倒的な支持基盤を持つ
伸晃氏に対抗する選挙運動に後れをとったことを悔やんだ。
かねて行っていた市民活動での疲れがピークに達した時期の出馬だったことから
「ずっと、体調が悪かったですね。体がだるかったり、朝起きられなかったり」。
右側頭部には人生初の円形脱毛も。「こんなの初めてですよ。被ばくの影響
でしょう」と話した。
敗れはしたものの、国政に一石を投じたことには手応えを感じている。「僕は
安定した職が欲しいから議員になりたかったわけではない。『生きたい』という
メッセージを伝えたいと思ってきた」。街頭演説で声をかけてくれる、同じ志を持つ
有権者には、感謝の思いしかない。「普通なら、タレント候補なんて写メール
撮って終わり。でも、30分以上も立って僕の話を聞いてくれた。これは伝わってる
でしょう」と力強く話した。今後の去就は未定だが、自身のメッセージは発信し
続けていくという。
URLリンク(hochi.yomiuri.co.jp)
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