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社会保障と税の一体改革関連法案の参院採決を目前に、与野党の対立が続いている。
国民の生活が第一やみんなの党などがきのう、衆院に内閣不信任決議案を、参院に
野田首相に対する問責決議案を出した。
これとは別に、自民党も首相に衆院解散の確約を求め、両決議案の提出を検討している。
自民党の姿勢によっては、関連法案の成立が危うくなりかねない。
首相と谷垣自民党総裁にあらためて求める。
ここは一体改革の実行が最優先だ。両党首が先頭にたって事態を打開し、関連法案の
成立を確実にすべきだ。
両党首に聞いておきたい。
一体改革に合意したのはなぜなのか。1千兆円を超す借金を放置しては、社会保障などが
立ちゆかない。そう信じたからこそ決断したのではなかったか。
両党対立の背景には解散時期をめぐる思惑の違いがある。
だが、一体改革を潰してしまったら、両党は次の総選挙で国民に何を訴えるのか。
葬ったばかりの「10%への消費増税」を再び掲げるのか。それでは何のための、
誰のための選挙なのかわからないではないか。
そもそも、最高裁から違憲状態と指弾された衆院の「一票の格差」が1年以上
放置されている。このまま総選挙をすれば無効の選挙区が相次ぐことになる。
憲法違反を恐れる感覚が麻痺(まひ)しているのではないか。
それだけではない。法案が不成立なら「改革できない日本」という危険な
メッセージを世界の市場に送ることになる。
日本が市場から不信任を突き付けられたらどう対処するのか。両党首に
はっきりした方針があるようには見えない。
経済のグローバル化、巨額の財政赤字、少子高齢化のなか、どの政党が
政権をになうにせよ政策の選択の幅は狭い。
衆参の「ねじれ」を超え、政党の枠を超えて政治を前に進める。そうした
知恵と力、度量こそが必要な時代だ。
政権交代から3年、やっと実るかに見えた民主、自民、公明の3党合意を
反故(ほご)にしてしまったらどうなるか。
かりに自民党が次の総選挙で第1党に返り咲いても、参院では公明党と
合わせても半数に満たない。「ねじれ」は続き、2大政党の不毛な足の
引っ張り合いがまた繰り返される。
首相と谷垣氏に念を押しておこう。
政治の仕事は問題を解決することである。問題をつくることではない。
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