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昨年10月、滋賀県大津市で市立中学2年の少年が自殺した事件に、日本中が心を痛めている。
生前、少年の必死の訴えは教師は届かず、死後、事件が公になると責任逃れの発言を続ける
学校側の対応に、7月11日、滋賀県警はいじめの加害者3人の暴行容疑で中学を家宅捜査
する異例の事態となった。
そんななか、加害者の一人であるAの母親が、信じがたい行動に出ていたことが複数の
生徒たちの証言でわかった。Aは、主犯格とされる一人。少年とは同じクラスで、父親は
京都市内でデザイン会社を経営。母親は当時PTAの会長だった。
「昨年秋に開かれた緊急保護者会の前に、A君の母親が校門前でビラを配ったそうです。
仲のいい何人かの親と一緒だったと聞きました」と保護者の一人がいう、そのビラの内容
について社会部記者はこう話す。
「そこには『息子の痛みをわかってやれなかったのはそちら(少年の両親)のはず。
うちの子が悪いというのは責任転嫁です』といったことが書かれていたそうです」
Aの母親は昨秋の緊急保護者会でもマイクを握り「うちの子は仲よくプロレスごっこを
していただけなのに、犯人扱いされて学校に行けなくなった。うちの子が自殺したら、
ここにいる保護者や先生の責任だ」と言い放ったと報じられている。
Aの家は、大津市内でも高級住宅街とされる一角にある。12日、外出から帰宅したAの
母親を直撃した。
ーー 以前、学校でビラなどを配布されたと聞きましたが。
「今は裁判中なので、裁判の中で明らかにしていきますので。すみませーん」
挑みかかるような口調で答えると家に入っていく。この日は、家宅捜査後の
臨時保護者会の日だった。
ーー 今日、保護者会がありますが、行かないのですか?
「もう、私たちはあの学校と関係ないんでね」
たしかにAは事件後、京都市内の学校に転校している。だが、Aはこの事件の
説明会”に関係ない”とは、とても言えないはずなのだがーー。
(週刊FLASH 7月31日号)
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