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福岡市の博多港に３０日朝、大型クルーズ船の「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」（１３万７２７６トン）と
「コスタ・ビクトリア」（７万５１６６トン）が同時寄港した。両船の乗客計約５８００人の大半は中国人。
ガイドに先導された観光客たちはチャーターバス約１５０台に分乗し、太宰府天満宮（福岡県太宰府市）への
観光や天神地区でのショッピングを楽しんだ。
アジア最大級の旅客船・ボイジャーは、同市博多区の中央ふ頭、コスタは同市東区の箱崎ふ頭に
接岸した。いずれも出港地は中国・上海。東日本大震災の影響で一時落ち込んでいた外国旅客船の
博多寄港は徐々に持ち直しており、一度に下船する観光客数としては今回が過去最多だ。
市は家電の販売などで約２億５千万円の経済効果を見込んでいる。
両船とも３０日夜には出港、次の寄港地長崎などに向かうため、観光客の上陸時間は９時間前後。
主な行き先は福岡市の大濠公園、福岡タワー、天神地区、キャナルシティ博多、マリノアシティ福岡など。
午前中は観光にあて、荷物になる買い物を午後に行うのがオーソドックスなスタイルだ。
福岡タワーには午前中に約７００人が訪れた。妻、孫と３人で上海から来た経〓良さん（６３）は
「街並みがきれいだね。一番の楽しみは、タワーの次に行く太宰府天満宮。ガイド本でちゃんと
調べましたよ」と満面の笑みを浮かべた。
天神では午前１１時ごろから徐々に中国人観光客が増えだし、百貨店や家電店などで中国語の
大きな話し声が響いた。博多大丸でストッキングを見ていた沈暁青さん（２７）は「福岡は女性が美しい
ですね」と化粧の仕方などに興味津々。ただ、買って帰るのは「自分用のテレビゲームです」と
次の買い物先へ急いだ。
天神地区などでバス移動の集中に伴う渋滞が心配されたが、関係する旅行会社５社が、観光地の
訪問時間をずらすなどスケジュール調整し、午前中は渋滞はみられなかった。福岡入国管理局は、
下船時に指紋の採取・照合だけを行う簡略化した入国審査を実施、スムーズな下船につなげた。
※文中の〓は「森」の「木」をすべて「金」にした字
ソース 西日本新聞 2012年6月30日
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大型クルーズ船から下り立った大勢の中国人観光客＝３０日午前９時１５分、福岡市の博多港
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福岡市中央区の繁華街を散策する中国人観光客＝３０日午前１１時半すぎ
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