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<西成ワゴン車暴走>永田容疑者「警察」という言葉に反応
大阪市西成区などでワゴン車が暴走し、男女6人が重軽傷を負った事件で、現行犯逮捕された無職の
永田邦勝容疑者(32)が、警察を異常に恐れていたことが分かった。永田容疑者に話しかけた男性が
「警察」という言葉を使った直後に暴走が始まったという。尿から覚醒剤反応が出たことも判明。
大阪府警は覚醒剤の影響などで警察を極度に恐れていたとみており、事故当時の精神状況を詳しく調べる。
建設作業員の宮田大和さん(22)によると、宮田さんが同区太子2の駐車場に作業で出たごみを置いた際、
永田容疑者はワゴン車の中にいた。宮田さんは永田容疑者を駐車場の所有者と間違え、「警察に通報しないで」
と伝えると、永田容疑者は突然車を急発進させた。その後の暴走で、宮田さんを含む6人がはねられた。
また、永田容疑者は事件数日前にアパートに引っ越したが、近くの住民によると、
「警察は張り込んでいますか」などと聞いて回っていたという。
専門家によると、覚醒剤を使用すると幻覚症状が出るため、
永田容疑者は警察から追われていると思い込んでいた可能性もあるという。
一方、西成署は27日、永田容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失傷害の疑いで再逮捕した。
永田容疑者は「数々の事故のことは覚えている」と容疑を認めているが、意味不明な言動が多いという。
【三上健太郎、村上正、遠藤浩二】
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