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警視庁公安部が出頭要請した在日中国大使館の1等書記官(45)は、
中国を代表する情報機関である人民解放軍総参謀部の出身で、
公安当局は着任当初からスパイとみて、動向を警戒していた。
母国語のように日本語を操り、松下政経塾にも在籍していた“日本通”の書記官。
人民解放軍所属という経歴を隠し、国内で独自の人脈を築いていた。
警察当局によると、書記官は1989年6月に人民解放軍傘下の外国語学校を卒業後、軍総参謀部に所属。
93年5月、福島県須賀川市の友好都市である中国・洛陽市の職員を名乗り、
「須賀川市日中友好協会」の国際交流員として来日した。
約4年間、福島県内に滞在し、95年4月~97年3月、福島大学大学院に通い、
日中関係に関する論文を執筆していたという。
いったん帰国し、総参謀部と関係が深いとされる中国の調査研究機関「中国社会科学院」で
日本研究所副主任を務めた後、99年4月に再来日した。
この時には、松下政経塾に海外インターンとして入塾。
同期生には、後の民主党国会議員もおり、政界への接点を得た。
関係者によると、書記官は総参謀部との関係については明らかにせず、
「中国社会科学院」で日本の研究をしていると説明。
財界にも幅広い人脈を広げていったという。
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