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愛知県東海市の産廃処理会社営業課長、相川比奈江さん（４８）が行方不明になり
岐阜県御嵩町で遺体で見つかった事件で、
営利・加害目的略取容疑で愛知県警に逮捕された岐阜県輪之内町大藪、
プラスチック製造会社「東輪化学工業」社長、小川卓美容疑者（５３）の弁護士が２７日、記者会見した。
容疑を否認している小川容疑者は、同容疑で逮捕された同県各務原市鵜沼朝日町、
金型製造会社「プロスワン」社長、市川孝之容疑者（４５）が男数人で相川さんを連れ去ったと話しているという。
関係者によると、市川容疑者も容疑を否認しているという。
愛知県警は両容疑者の逮捕を正式発表していない。
弁護士によると、両容疑者は２０年以上の仕事仲間。
市川容疑者から
「（産廃処理会社が）電話に出てくれないので代わりに連絡してほしい」
と頼まれた小川容疑者が、
昨年１１月、相川さんの勤務先に電話し、同月７日の商談約束を取り付けたという。
この日に相川さんは行方不明になった。
当日、市川容疑者は他の男数人と車２台に分乗し、東輪化学工業の駐車場に待機。
小川容疑者は車で訪れた相川さんを駐車場に案内した。
しばらくすると、逃げようとする相川さんを男らが連れ去ろうとするのを
東輪化学工業の従業員たちが目撃。車は３台とも見えなくなったという。
その後、小川容疑者が市川容疑者に連絡をとると
「仕事上のトラブルがあった。相川さんと会ったことは話さないでくれ」
と口止めされたという。
小川容疑者は、工場内にいて騒ぎに気づかなかったといい、
「待ち合わせ場所を提供しただけだ」と説明。
弁護士は「逮捕は不当で、無実だ」と主張した。
一方、市川容疑者の父で各務原市の金属加工会社の会長（６９）が２７日、報道陣の取材に応じた。
接見した弁護士を通じて、市川容疑者から
「絶対にやっていないと断言する。心配するな」
と伝言があったという。
◇契約でトラブル
逮捕された市川孝之容疑者（４５）が経営する岐阜県各務原市の金型製造会社「プロスワン」が、
死亡した相川比奈江さん（４８）が勤務していた愛知県東海市の産廃処理会社と
事実上の取引をしていたことが、２７日わかった。
相川さんは市川容疑者との取引を担当していたが、契約トラブルで担当を外れたという。
市川容疑者の父（６９）によると、契約上は父が会長を務める別の会社との取引だったが、
実態は市川容疑者の会社が産廃会社と取引したという。
産廃会社は昨年１０月、契約上の取引先会社に銅粉購入代金２０００万円の返還を求め、
名古屋地裁半田支部に提訴した。
市川容疑者は昨年１月ごろに産廃会社との取引を始めたが、契約トラブルが発生。
父は、市川容疑者から
「契約担当の相川さんに会いたいが（電話を）取り次いでもらえない」
と相談を受けていたという。
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