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【富山】菊咲きサクラは新品種 入善・杉沢の沢スギで自生
2012年2月22日
命名 「入善乙女キクザクラ」
入善町教委は二十一日、同町吉原の国天然記念物「杉沢の沢スギ」で見つかった菊咲き性のサクラが、
国内の自生種としては静岡県富士宮市に次いで二カ所目の新品種だったと発表した。米沢政明町長は
「ピンクにほほを染める乙女のようだ」と考え「入善乙女キクザクラ」と命名した。
町の沢スギ環境保全管理員と教委による二〇〇四年春の調査で、枯れたスギに生育した樹木(高さ十一
メートル)に、キクのように花弁が密生した花を確認。県中央植物園の大原隆明主任と富山大理学部四年の
今西保奈美さんが花を採取し、菊咲き性のサクラと判明した。
沢スギ内に自生している桜の花びらが、五弁のカスミザクラとオクチョウジザクラの自然交配から突然変
異したとみられる。推定樹齢二十五~三十年で、サクラの中でも最も細長いとされる花びらを百枚以上付ける。
花の色は白から徐々に濃いピンクに変わる。
園芸用の栽培品種では、小矢部市の浄教寺にある「手まり桜」が知られているが、自生種は富士宮市に
あるマメザクラ系の「富士菊桜」が確認されているだけ。
大原主任は「富山、石川両県に多い菊咲きサクラを解明するうえで貴重」と語り、三月十六日から県中央
植物園で開かれる富山でみつかった桜の企画展で調査結果を発表する。
町教委は「杉沢の林は植生が多様。新たに貴重な植物が確認されたので、多くの人に見に来てもらいたい」と話している。
中日新聞
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
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