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世界の原子炉の半数が稼働するヨーロッパの中でも、
特に強く原子力発電を推し進めてきたフランスの原発労働現場に焦点を当てる。
原子炉の安全運転に欠かせない現場労働は、コスト削減のために賃金の安い下請け労働者に委ねられる。
フランスの原発ではメンテナンス作業の8割を下請け労働者に頼っている。
中でも危険な仕事が原子炉内に入って部品を交換する「ジャンパー」だ。
こうした人々ががんを発症するのは何年も経ってからだが、
フランスでは10年以上経過したケースでは原発による被ばくが原因とは認定されない。
下請け労働者の場合はそもそも原発労働者と認定されていないのだ。
フランスの原発では「レベル0」と呼ばれる小さなものも含めると、
年間1000件以上の事故や不具合が起きていると専門家は言う。
しかしある元原発労働者の証言では、リポートに「異状なし」と書くよう強要されるのは日常茶飯事で、
「異常あり」と書こうとして解雇される例も多い。
ローヌ地方のクリュアス原発ではコスト削減を目的に大量の現場経験者が解雇された。
安全な操業が脅かされていると訴えたマネージャーも解雇され、
労働者たちは安全性を軽視する経営陣に対してハンガーストライキで抗議を続けた。
これをきっかけに原発内の実態を知った地域住民も支援し、解雇の一部は撤回されたが、
安全よりも経済性を優先する根本姿勢への不安は消えない。
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