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米モジラは2012年1月31日、Webブラウザー「Firefox」の最新版「Firefox 10」を公開した。
新版では、アドオンの互換性などを改善。また、バージョンアップの間隔が42週間の
「延長サポート版(ESR:Extended Support Release)」の提供を開始する。
Firefox 10の特徴の一つは、アドオンの互換性を改善したこと。旧バージョンで動作していた
アドオンを、新しいバージョンのFirefoxで動かそうとしたとき、実際には動作するにもかかわらず、
互換性がないとして無効化されることがあった。
新版では、アドオンの互換性確認を柔軟にすることで、そのような問題を改善したという。
「進む」ボタンにも変更を加えた。新版では、「進む」ボタンが有効でない場合(1度も「戻る」
ボタンを押していない場合など)には表示されなくなった(図1)。「戻る」ボタンを押すなどして、
進めるページができると、「戻る」ボタンの脇に「進む」ボタンが表示される。
Firefox 10のリリースに合わせて、頻繁にバージョンアップできない法人向けに、サポート期間を
長くした延長サポート版の提供も開始した。
モジラでは、Firefox 5から「高速リリースサイクル」と呼ばれるポリシーを採用。およそ
6週間おきに、バージョンアップするようにしている。例えば、Firefox 3からFirefox 4の
バージョンアップにはおよそ2年8カ月かかっているが、Firefox 5からFirefox 6へは8週間、
Firefox 7からFirefox 8へは6週間でバージョンアップした。
高速リリースサイクルを採用することで、モジラでは「迅速かつ定期的に、新機能や高速化、
セキュリティ・安定性の改善を盛り込んだ新バージョンを公開」できるとしている。
一方で、頻繁にバージョンアップすることの難しい企業ユーザーなどからは、不満の声が
上がっていた。高速リリースサイクルでは、セキュリティや安定性の修正にはバージョンアップで
対応し、旧バージョンに対してはセキュリティアップデート(修正パッチ)を提供しない。このため、
バージョンアップしないでいると、セキュリティや安定性の問題が発生する恐れがある。
そこでモジラは、高速リリースサイクルの発表時から、法人向けの延長サポート版を提供することを
明らかにしていた。通常版が6週間でバージョンアップするのに対して、延長サポート版では、
42週間でバージョンアップする(図2)。その間にセキュリティや安定性の問題が見つかった場合には、
それらを解消するためのセキュリティアップデートを提供する。
延長サポート版は、モジラジャパンの専用ページなどから入手できる。なおモジラでは、
延長サポート版は法人向け製品であり、個人ユーザーに対しては、通常版のFirefoxを利用するよう勧めている。
そーす 日経BP
URLリンク(itpro.nikkeibp.co.jp)
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