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江東区の都立城東高校に侵入、女子更衣室から現金などを盗んだとして警視庁城東署は
１３日までに、窃盗などの疑いで、墨田区本所の日本大学文理学部３年、大沼謙文
（おおぬま・あきふみ）容疑者（２２）＝建造物侵入の現行犯で逮捕、処分保留＝を
再逮捕した。大沼容疑者は大の野球好きで、「野球部の練習を見に行き、女子更衣室を
見つけ、中に入り盗んでしまった」などと供述しているという。同校の硬式野球部は、
東東京代表として、夏の全国高校野球選手権大会に２度出場した強豪校として知られる。
人呼んで『都立の星』。夏の甲子園に過去、２度出場（１９９９年＆２００１年）して
いる城東高校が“野球オタク”に狙われた。
城東署によると、日大文理学部３年、大沼謙文容疑者の再逮捕容疑は、１１月２０日
午前１０時５分～１０時半ごろ、城東高校の女子更衣室に侵入し、女子生徒２人の現金
約９０００円などの入ったリュックサック１個と現金約１万８０００円の入った財布などを
盗んだ疑い。女子更衣室の鍵はかかっていなかったという。
大沼容疑者は、城東署の調べに対して「野球が好きで練習を見に行き、トイレに行こうと
校舎に入ったら、女子更衣室があったので、入って盗んでしまった」と話しているという。
また、女子更衣室に入った理由を「性的関心もあった。他にも数件やった」と供述ているため、
城東署は余罪があるとみて慎重に調べる。
大沼容疑者は、確かに野球好き。住所も東京都墨田区本所で、「世界の王」こと
福岡ソフトバンクホークス、王貞治球団会長（７１）の生家に近い。さらに自身も日大で軟式
野球のサークルに所属しているという“筋金入り”だ。
コトの発端は１１月２７日で、城東高校に侵入したとして、大沼容疑者が現行犯逮捕されたのが
きっかけだった。同日午前８時１５分ごろ、ブラスバンド部の顧問が、校舎４階に不審者がいるのを
発見。職員室にいた教職員数人で校内を探したところ、１階に大沼容疑者がおり、
とたんに逃げたが、最後は正門付近で取り囲み、城東署に突き出した。
このとき、窃盗の形跡はなかったが、実はその１週間前の１１月２０日にも、不審者が校舎に
侵入しており、リュックサックや財布などが盗まれていた。城東高校から城東署に被害届
が提出されていたため、関連を捜査。結果、大沼容疑者の自宅から該当する盗品などが見つかり、
あえなく“タッチアウト”となった。
城東高校によると、２度の甲子園出場で、硬式野球部の人気、注目度はいまなお高く、
練習見学に訪れる一般ファンの出入りは、ふだんから多いという。
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