12/06/13 23:40:53.12 17emxyGs BE:1257556853-2BP(0)
日本海側の事情を一応書いておきます。参考になるかどうかは分かりませんが。
富山はイントネーションは東西の中間だけど、関東に侵食される前の新潟に似ている。
でも言葉は江戸以降は石川に似てきた。
全域は「だ」ではなく「や」を使う。例外もある。元々はどちらも使っていなかったようです。
「◯◯だわ◯◯だわ」って言うときに「◯◯じゃわ◯◯じゃわ」と言ったりする。
東「じゃないか・じゃんか」、富山「にか」、西「やないか、やんか」
昭和には既に「やにか」という言葉が一般化してきている。関西思考の石川の影響と思われる。
他にも「にけね」も使う。
「◯◯じゃないの」はそのまま言う。「◯◯やないの」とは今でも言わない。
最近は新潟同様に関東思考であるが、若者の間で「やんけ」や「やんか」といったテレビの影響による言葉が使われている。
新潟は「だすけ」、石川は「やさかい・やさけ」を使う地域があるのに対して、富山県や新潟県上越では使わない。
このエリアは比較的陸路での関東(富山の場合は東京以外の西関東、新潟の場合は北関東)の影響が濃かったこともあり、こうなったものと思われる。
現在でも富山・新潟上越と関東に似たような方言な存在する。
富山は分類上は北日本南端です。現在は西日本として分類されていて、それはそれでいいのですが、まあ東日本というか、北日本ですね。東とかより北ですね。
糸魚川や青海では「だ」を使うようです。朝日や市振では「や」を使うようです。親不知が境界のようです。
富山県内で「ら」は使いませんが、新潟県では「だ」と「や」の中間のような「ら」を使う地域が多いようです(現在は極端な関東思考で減りましたが)。
日本海側沿岸は基本的に海路で関西と繋がっていたので、結構関西文化が浸透しています。
富山も「してる」を「しとる」、「いる」を「おる」、「しない」を「せん」、「やらない」を「やらん」と言います。
能登や糸魚川も同様ですが、上越まで行くと「せん」、「おる」、「しとる」などは使わなくなります、しかし否定の「ん」は新潟県内全域に残っています。
新潟市から東北側へ行くと「やらん」→「やらんね」→「やらね」→「やらねー」→「やらない」と変化していくようです。
金沢市から関西側へ行くと「やらん」→「やらへん」、と変化していきます。
福井市「せなあかん」 小松市「しないかん」 金沢市「しんなん」 高岡市「せんなん」「せんといけん」 富山市「せんなん」「せんにゃならん」 魚津市「せんならん」「せんなん」「せんとだめ」 糸魚川市「せんといけん」「せんとだめ」 上越「しないといけん」