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財界 2011年2月22日号
教育・購買の拠点を東京から石川・小松に移転、女性の就業率も高めて
コマツ会長・坂根正弘の「東京から地方に拠点を移そう!」
「この国が成長しなくなったということが一番大きな問題」─。なぜ、日本は
成長しなくなったのかを考えた場合、産業構造と社会構造の要因をあげ、「どの
産業もプレーヤーがいっぱいいて消耗戦、われわれも日本国内の利益はゼロ。
建設機械は日本が世界一安い」と産業構造の問題点を指摘するのは建設機械最大手、
コマツ会長・坂根正弘氏。また社会構造では東京一極集中が極度に進み、地方は
廃れる一方。そして東京も地方も投資機会がないまま、日本全体が成長をストップ
したまま。そこで、「日本は地方に工場があるのだから、出来る所から本社機能の
一部を地方に移していってはどうか」と坂根氏は提案。コマツの場合、すでに購買
本部を発祥の地、石川県小松市に移し、旧小松工場の跡地に全世界の教育センターを
つくり、教育機能をそこに集約させようとしている。政治が漂流、混迷化する中、
とにかく企業は生き抜かねばならない。日本の強みは現場を支えるボトムアップの力。
こうしたボトムアップ力を有効に生かし、自らの組織を変革していくのは、結局、
トップのリーダーシップである。
…続きは本誌にて
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