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今まで高齢者たちは、年金問題ひとつにしても先延ばしによって負担を
若者に押しつけていた。
しかし、これからは粛々と年金は減額されていき、受給年齢も引き上げ
られていくことになる。2013年10月から年金は「1%」減額されるのだ
が、これは始まりだ。
何かにつけて減額が進んで行くことになると、もう高齢者自身も助かる
かどうか分からないところまでいく。本当の意味の貧困は、そこから
スタートする。
高齢者は増税・年金減額にはこぞって反対するだろうが、今のままでは
増税も年金減額も避けがたい。
これは高齢者たちにとっては死活問題になるはずだ。
始めは小さく始まるだろう。しかし、一度組み入れられた増税・
年金減額は理由をつけてそれが拡大されていく。増税は10%でも20%
でも増えるし、年金は10%でも20%でも減らされていく。
直撃を受けるのが団塊の世代だ。数年前、団塊の世代は「逃げ切り世代
になる」と言われていた。しかし、もうそんな楽観的なことを考えて
いる人はどこにもいない。
年金は意味をなさず、団塊の世代はまとめて貧困に落ちる確率が高く
なった。
そもそも、今でも生活保護申請を膨れ上がらせているのは高齢者なの
である。年金以外の収入がない高齢者から、国民年金で細々と生きて
行く高齢者までが追い詰められている。
経済苦を何とかしようにも、もう働くこともできない。老人ホームに
入るにしてもカネがいる。安いアパートに入るにしても断られ、
介護施設にも入れない。
そうやってカネもなく、行き場もない高齢者が山のように増え続けてい
る。かつては、子供が親の面倒を見るのが当然だった。今はそうでは
ない。そんな時代ではなくなってしまった・・・・・・・