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ホンダが米ゼネラル・モーターズ(GM)との共同開発の拡大を検討していることが16日、分かった。
2013年から共同開発する燃料電池車(FCV)に加え、人工知能などIT(情報技術)や自動運転が検討対象とみられる。
両社の技術を融合して次世代技術の開発競争をリードしたい考えだ。
両社はすでに対象拡大の協議に入った。FCVでの協力が円滑に進んでいることから、
技術の相乗効果や開発投資の低減が見込めると判断したもようだ。
ホンダは来年3月までに独自開発のFCVを発売するが、20年にGMと共同開発する燃料電池や
水素貯蔵システムの搭載車をそれぞれのブランドで発売する予定。技術開発には長期間を要することから、早期に対象拡大の検討を始める。
次世代技術の開発をめぐっては、トヨタ自動車が9月に米マサチューセッツ工科大(MIT)やスタンフォード大と
人工知能の研究で連携すると発表。日産自動車も1月にアメリカ航空宇宙局(NASA)と自動運転の共同研究を始めるなど開発競争が激化している。
ホンダは自動運転の実用化時期を明らかにしておらず、他社に後れをとる。GMは17年に高速道路で実用化を計画する一方、
環境分野ではホンダなどにリードを許している。両社は得意な技術を融合し、次世代車の開発競争で勝ち残る考えだ。