15/07/04 19:22:54.07 .net
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葬儀不要、墓もなくていい。そんな風に考える人が急増するいま、さらに新しい潮流が巻き起こりつつある。
なんと遺骨を宅配便で寺院に送り、供養を依頼する人が増えているという。実情を追った。
基本料金は3万円
埼玉県・熊谷市にある曹洞宗の寺院・見性院。敷地約4000坪。創建から400年以上の歴史があるこの禅寺に、
平均して月に3回ほど、郵便局などが取り扱う宅配便「ゆうパック」で送られてくるものがある。
品名は、「遺骨」。扱いは「こわれもの」。梱包に納められている陶器の骨壺に配慮してのことだ。
「送骨サービス」としてゆうパックでの焼骨の受け入れを始めた、同院の橋本英樹住職(49歳)は、こう語る。
「これまでに、中の骨甕(骨壺)が割れたり、お骨が飛び出したりといった事故もありませんし、郵送中の紛失事故も一度もありません」
家族が亡くなれば親族や故人の友人、職場の関係者などを呼んで通夜・本葬を行い、四十九日の法要を経て
先祖代々の墓に納める?。それがかつての日本の「弔い」のイメージだった。
だがここ数年、葬儀は大げさにせず、ごく近しい人だけ呼べばよいとか、いわゆる
「何々家の墓」を建てても、子供たちには迷惑だと考える人が急増している。
さらには、「葬儀は不要、墓もなくてよい」とし、「ゼロ葬」と呼ばれる送られ方を希望する人も多くいる。
すぐに遺体を火葬場で焼き(直葬)、焼骨は山野や海に散骨するなどして、「手間もおカネも最小限で『さようなら』」しようとする人々だ。
変化の荒波に直面する、日本の葬儀や墓のあり方。そのなかでも、「遺骨をゆうパックで寺院に送る」という行為は、
非常に先鋭的だと感じられる。
いったい、どうすれば遺骨を送ることができるのか。詳細を見ていこう。
「送骨サービス」の手続きは簡単だ。インターネットで同院のHPにサービスへの申し込み方が記載されている。
故人の宗教・宗派・国籍は問わない。仏教の僧侶がつけた、いわゆる戒名を持っている必要もなく、
俗名(生前の名前)のまま納骨できる。地域の限定もなく、日本全国から送ることが可能だ。
料金は前払いで、永代供養料として基本料3万円(送料3000円は別途自己負担)を同院の口座に振り込むと、
引き換えに「送骨パック」が届けられる。内容は、
・骨甕サイズの段ボール
・中敷き用の段ボール
・ゆうパックの送り状
・ビニールの緩衝材
・送骨マニュアル
だ。送り状には見性院の住所や品名などが、あらかじめ記入されている。
マニュアルに従い、段ボール箱に骨箱(骨甕を納めた箱)を入れ、緩衝材を詰める。
忘れてならないのは、自治体が発行する埋葬許可証を同封すること。これがないと寺院も遺骨を埋葬できない。
最後に荷物を郵便局に持ち込むか、連絡して引き取りに来てもらい、手順は完了だ。
「送骨」を選んだ理由
一方の同院では、遺骨が届くと、まず骨箱のまま本堂の祭壇に安置し、お経をあげて供養する。
その後、同院の玄関にあたる山門脇の永代供養塔に運び、骨箱から骨甕を取り出して納骨する。
「永代供養塔は、寺院の敷地の隅の薄暗い場所に追いやられていることも多いのですが、
山門そばの明るいところにあるので、お寺に来る人が誰でも拝むことができる。
永代供養墓=無縁墓地と思われるきらいもありますが、ここではまったく違います」(橋本住職)
この永代供養塔には現在500柱以上が眠っている。「送骨サービス」による、ここへの納骨には主に2種類がある。
ひとつは、標準的な永代供養料3万円のみの場合。遺骨は骨甕から取り出され、
永代供養塔の地下の「カロート」と呼ばれる合同納骨堂に他の遺骨とともに納められる。
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