15/07/03 22:37:34.56 .net
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金融庁は３日、２０１４年７月から１年間の金融検査の報告書を公表した。
地銀の中核業務である貸し出しについて、利回りの低下で全体的に収益性が下がり続けていると指摘。
３年後には地銀の２割で経常利益が現状から半減するとの試算も示し、持続可能なビジネスモデルの構築を強く促している。
報告書によると、金融緩和や競争激化で、地銀の貸出金利回り（全１０６行の平均）は、
１１年３月期の１．８８％から１５年３月期の１．４４％へ低下。
この傾向が続けば、１８年３月期の経常利益が１４年３月期の半分以下に落ち込む銀行が２２行に上ると試算した。
また、貸し出し規模が大きくなるほど効率化が進む傾向が強いものの、小規模な銀行では
収益率が高いところもあれば低いところもあると分析。再編などによって「規模の利益を指向する経営戦略」
を提示する一方、「独自のビジネスモデルで差別化を図る戦略もある」とした。
一方、３メガバンクについては、欧米の大手行に比べて持ち合い株の保有割合が高く、
「株価下落時の自己資本に及ぼす影響は無視できない」と指摘。
持ち合い株の保有削減や財務基盤のさらなる強化を求めた。【和田憲二】