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フェイスブック（ＦＢ）やアマゾンなど、無料で登録できるインターネットサービスは、
簡単に始められるのに、やめるのが難しいものがある。
過去の記録をきれいに消そうとしても、なかなかできず、放置されたアカウント（登録情報）
が悪用される恐れもある。専門家は「ネットに詳しくない人も使っている。退会方法は分かりやすくすべきだ」と指摘する。
「やっと退会できた時は本当に安心した」
鹿児島市に住むウェブデザイナーの女性（４２）はそう振り返る。
２００９年春、当時の勤務先の業務で必要だったためＦＢを始めた。退職後もしばらく使っていたが、
ネット上の人間関係に疲れてやめようと考えた。しかし、ＦＢ内を探し回っても、どうすれば退会できるか分からない。
ようやく判明した退会方法は複雑だった。検索サイトで正しいやり方を調べたが、
「アカウントを削除」までたどり着くのに２、３日を費やした。女性は「始めるのは簡単なのに、
やめるのはとても大変。なぜ簡単にやめさせてくれないのか」と訴える。
ＦＢ広報は「意図的に難しくしているわけではない。ホーム画面に全ての情報を載せるのは難しく
幅広い方々に使いやすいよう、人気の項目を優先して掲載している」と説明する。
ネット通販大手のアマゾンでアカウントを削除するには、ホーム画面から４ページ進んだ先の「アカウントを閉じる」で、
閉じる理由など最大６項目の質問に答えたメールをカスタマーサービスへ送らなければならない。
アマゾンは「未発送商品の有無や支払い関係などを確認するため」としている。