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自動車整備士を目指す若者が大きく減っている。少子化や若者のクルマ離れが背景にあるとみられ、
専門学校への入学者数もピーク時の半数という。業界の先細りを防ぐため、国も業界団体などと連絡会を結成し、
人材確保を急ぐ。兵庫県内でも神戸運輸監理部兵庫陸運部(神戸市東灘区)の職員らが高校を訪問し
、専門学校への進学を勧めるなど対策に本腰を入れている。
「全国自動車大学校・整備専門学校協会」(JAMCA)の調査によると、2014年度の入学者数は
約6200人で、ピーク時の03年度からほぼ半減した。
若者のクルマ離れも加速し、国交省の調査では、25~29歳の男性のマイカーは1999年の約220万台に対し、
10年後は約120万台まで減った。
並行して整備士の高齢化も進む。平均年齢は98年の37・1歳から14年には43・8歳に上昇。人材不足の実感も広がり、
「日本自動車整備振興会連合会」の白書では約9千社のうち半数近くが「不足状態にある」と回答した。
兵庫陸運部によると、近年の整備現場は、より若者を必要とする環境になりつつあるという。電子制御の車が増え、
点検ではパソコンを接続して不具合を探す。自動ブレーキなど新機能も次々に登場している。
そのため国交省は昨年4月から、業界団体などと若者の確保のため連絡会を各地で発足させる。
兵庫でも兵庫陸運部と県自動車整備振興会などによる組織が誕生している。
整備士の国家資格は専門学校に進学して取得するのが一般的なため、兵庫陸運部長ら連絡会のメンバーが高校を訪問
「オイルまみれの仕事」など負のイメージを打ち消すため、最近増えてきた清潔な整備工場をパンフレットなどで紹介し、
進路指導の教員らにPRしている。
8月には高校生向けのイベントを連絡会として初めて開催。自動車検査施設の見学や次世代自動車の展示などで整備業の魅力を伝える。
兵庫陸運部は「人の命を預かる社会性のある仕事。しっかりアピールしたい」としている。(有島弘記)
【自動車整備士】国家資格で1~3級、特殊(車体やタイヤなどの専門職)の4区分。
専門学校などに入学して資格取得を目指すほか、整備業界で働きながら各都道府県にある自動車整備振興会の養成施設に通い
、試験合格を狙う方法もある。職場は自動車ディーラーや整備の専門工場。整備士が不足すると、
車両点検の機会が減るなどして安全や環境面でリスクが高まると懸念されている。