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スウェーデンの家具大手イケアは、家具にとどまらず、店舗で運営するイケアレストランで提供しているミートボールでも定評があるが、
今度は野菜だけを材料とする「ベジボール」をメニューに加えた。ベジボールの販売はベジタリアン（菜食主義者）の集客を狙うもので、
同社の食品事業拡大に向けた取り組みの一環。
写真＝イケアの「ベジボール」 Reuters
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イケアの食品部門「イケアフード」は巨大事業で、同社総売上高の5％以上を占めており、昨年の売上高は15億ドル（約1800億円）に
迫った。年間、6億人以上がイケアの食品を口にしている計算だ。
食品部門ではミートボールが特に人気で、昨年1年間に10億個を売った。
イケアフードのマネジングディレクター、マイケル・ラクール氏はインタビューで、「ベジボールはより広い客層の要望に応え、より多くの
選択肢を提供することが目的」とし、「来店客の増加に強い期待を寄せている」と述べた。
ベジボールは「より健康的かつ環境に優しい食品の選択肢を増やす取り組みの第一歩」で、8日から世界のイケアレストランで販売を
開始した。イケアではまた、フレーバーウオーターやフローズンヨーグルトの販売も始めるほか、他にも品揃えを拡大する計画だとして
いるが詳細は明らかでない。
写真＝イケアは食品事業の売上高押し上げを狙っている。同社のベジボールの原材料はグリーンピースやケール、トウモロコシ、
ニンジンなどの野菜 Filip De Smet/Belga/Zuma Press
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イケアによると、ベジボールの原材料はグリーンピースやケール（葉キャベツ）、トウモロコシ、ニンジンといった野菜で、二酸化炭素
排出量は同じ大きさのミートボールの30分の1。イケアはベジボールの開発に当たり、中国と英米の消費者グループの意見を参考にした。
調査会社ミンテルによると、菜食主義者向け市場は、英国だけでも6億5700万ポンド（約1170億円）規模に達している。
イケアはインドでの店舗開設の準備を進めている。インドでは牛肉や豚肉を食べない人々が多く、ラクール氏は「ベジボールは当然の
ことながら、インドのような市場に非常に好都合だ」と話した。
イケアはミートボールの販売も続ける予定で、8日からチキンボールの販売も開始した。
ラクール氏によると、イケアの食品事業の売上高は昨年、前年比8％拡大した。
ソース（ウォール・ストリート・ジャーナル日本版）
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