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TDKは中国で生産している部品の一部を国内生産に移す。
上釜健宏社長が日刊工業新聞の取材に応じ明らかにした。
中国から日本や海外に輸出する車載部品が中心で、国内の主要工場で生産する見通し。
人件費の高騰といった中国リスクを低減するとともに自動化を進めて品質の安定と効率化を図り、
部品の競争力向上につなげる。
中国は工場の人材定着率が安定しないなどモノづくりの伝承の面で課題が残る。
特に品質が求められる車載部品について、中国生産品の一部を国内に移し、納入先のニーズに応える。
同社は中国の工場で主力のスマートフォンや車載用部品を生産している。
このうち製品設計などを見直して、自動化可能な車載用部品などの一部を国内生産に順次切り替える。
中国では中国国内向けに供給する部品などを引き続き手がける。
自動化が難しい製品は今後、東南アジアに移管することも検討する。
具体的な品目や、どの程度の量を移すかなどの詳細は今後詰める。
同社はスマホや自動車に欠かせないコイルなどの中核部品がけん引し、
2015年3月期には売上高が1兆500億円と過去最高になる見通し。
自動車など成長市場を巡るシェア争いが加速する中、上釜社長は
「(生産移管は)円安の影響ではなくあくまで競争力を高めるための戦略」と強調。
従来から進めてきた営業や研究開発体制の見直しだけでなく、
生産面でもグローバルで効率化を図り、盤石な体制で攻勢をかける。