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中国の先月の貿易収支は、アメリカ向けなどの輸出が伸びた一方、輸入が減少に転じたことから、
黒字額が500億ドルを超え、ひと月ごとの貿易黒字としては過去最大となりました。
中国の税関当局が発表した貿易統計によりますと、先月の輸出は2116億6000万ドルと、
去年の同じ月より4.7%増え、8か月連続で前の年の同じ月を上回りました。
これは、景気回復が続くアメリカや、東南アジア向けを中心に、携帯電話や鉄鋼の輸出が
引き続き伸びたことなどによるものですが、伸び率は、ことし4月以来の低い水準にとどまりました。
一方、輸入は1571億8600万ドルで、不動産市況の低迷を背景に内需が勢いを欠く中、
素材や自動車関連の輸入が伸び悩んだことなどから、去年の同じ月より6.7%減り、
3か月ぶりに減少に転じました。
この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は544億7400万ドルの黒字となり、
ひと月ごとの貿易黒字としては、ことし8月を上回り過去最大となりました。中国の貿易を巡っては、
アメリカが、中国の通貨・人民元の為替レートが経済の実力よりも依然として低く抑えられていると
指摘していて、貿易黒字の拡大で、今後、人民元高を求める圧力が一層強まることも予想されます。
一方、今後の見通しについて、中国政府は、世界経済の先行きに不透明感が増していることなどを
念頭に、「年末から来年初めにかけて、輸出の伸びが一定の圧力に直面する」としています。
【NHK NEWS WEB】=URLリンク(www3.nhk.or.jp)