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京都の電子部品大手4社の2014年9月中間連結決算が6日、出そろった。自動車やスマートフォン向けの需要増を追い風に全社が
増収となった。京セラと日本電産、村田製作所の3社は売上高が過去最高を記録し、村田製作所とロームは部品需要が想定を上回る
ペースで推移していることから、15年3月期の通期予想を上方修正した。
■車、スマホ向け好調
前年同期比で売上高が最も伸びたのは村田製作所で、15・1%増だった。米アップルが9月に発売したスマホの新機種向けの部品が
好調で、通期予想の売上高と利益も引き上げた。
日本電産は売上高が13・9%増えた。車載用モーター事業の伸びが顕著で、同事業の売上高は72%増となった。京セラは太陽電池
の価格下落が影響して税引前利益が1・4%減ったが、スマホや自動車向けが堅調で増収だった。
ロームも、スマホや自動車向けの需要を取り込み8・5%の増収だった。コスト削減も奏功し、通期業績予想を引き上げた。
スマホ関連部品は中国メーカー向けの伸びが目立つ。村田製作所は通信機器部品の売上高に占める中国向けの割合が12%に達し、
前年同期から5ポイント上昇した。京セラも15年3月期に中国向けスマホ部品の売上高が前期の3倍に膨らむ見通し。
電装化の進展で市場拡大が続く自動車向けの部品も好調に推移している。村田製作所は自動車用電子部品事業の上期の売上高が
前年同期比20・1%増加した。京セラは「高級車向けを攻めたい」(山口悟郎社長)として、今後も製品の開発、販売を強化する。
日本電産の永守重信社長は21年3月期に車載部品の売上高を1兆円に伸ばすとした。
為替の円安も利益を押し上げている。各社の上期の想定レートは1ドル=103円台で、前年同期より4~5円の円安となった。京セラは
上期の税引前利益を50億円押し上げた。
スマホや自動車向けの需要は「下期も引き続き受注が好調」(村田恒夫村田製作所社長)だが、世界経済の不透明感を踏まえて
日本電産が通期業績予想を据え置くなど慎重な見方もある。
ソース(京都新聞) URLリンク(kyoto-np.jp)
図表=京都の電子部品大手4社の2015年3月期業績見通し
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