【経済】アベノミクスで「円安不況」がやってくる…「偽薬効果」は円安のコスト増で消えた。グローバル企業の「空洞化」は元には戻らないat BIZPLUS
【経済】アベノミクスで「円安不況」がやってくる…「偽薬効果」は円安のコスト増で消えた。グローバル企業の「空洞化」は元には戻らない - 暇つぶし2ch1:Hi everyone! ★
14/10/07 02:06:23.50
ソース(JBPress、池田信夫氏) URLリンク(jbpress.ismedia.jp)

 日本経済の変調がはっきりしてきた。1ドル=110円近い水準になったが、安倍晋三首相の狙っていた「円安で輸出主導の景気回復」
というシナリオは実現しない。2014年4~6月期のGDP(国内総生産)は前年同月比-7.1%となり、7~9月期はややプラスに戻すが、
通年ではゼロ成長に近いと予想されている。

 大企業中心の日経平均株価は堅調だが、9月の倒産件数は増加に転じた。中小企業には「円安倒産」が広がっている。円安なのに
輸出が増えず、輸入増とコスト高のダメージが広がっている。何が起こったのだろうか?

■「偽薬効果」は円安のコスト増で消えた

 これを「消費税の増税が原因だ」と主張する向きもあるので、そうではないことを確認しておこう。次の図は製造業の活動を示す指標
だが、今年の初めをピークにして生産が下がり、在庫が増えている。特に鉱工業生産指数は今年初めから1割近く下がり、逆に在庫は
今年初めから増え、民主党政権の水準を超えている。

図表=工業生産指数と在庫指数(出所:経済産業省)
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)

 今年初めがピークになった一部の要因は、消費税の増税を見越した「駆け込み生産増」とも考えられるが、それなら4月以降は元に
戻るはずだ。ところが図のように4月以降、生産減は加速し、これも安倍政権以前の水準に戻っている。

 これは、2013年にはアベノミクスによる好景気を期待したバブル的な生産増が起こったが、年明けから「期待バブル」が崩壊したと
考えるのが、素直な解釈だろう。株価も昨年末をピークとして年明けから下がり、大幅な円安になっても戻らない。

 アベノミクスのほぼ唯一の目新しい政策は、「異次元緩和」と呼ばれる非伝統的な金融政策だった。これは理論的には意味がないが、
「期待」に働きかけることによって投資や消費を促進する可能性がある。

 これは偽薬効果と呼ばれる。例えば多くの被験者にビールとノンアルコールビールを(識別できないように)飲ませて脳の働きを
調べると、ノンアルコールビールを飲んだ人も、ビールを飲んだ人と同じような変化が見られる。「ビールを飲んでいる」と錯覚することで
酩酊に似た状態になるためだ。

 同じような現象が、2013年に起こった。ゼロ金利の状態で通貨供給を増やしても銀行融資は増えないので、心理的な効果しかないが、
株価が大きく上がったことで偽薬効果が大きく出たのだ。

 リフレ派の目論見では、この「期待」で投資が増え、それによって需要が増えて成長率が上がる・・・という「好循環」が起こることに
なっていたが、残念ながら円安によるコスト増で、偽薬効果は相殺されてしまった。

■2%のインフレ目標は延期せよ

 円安なのに貿易赤字が史上最大になった最大の原因は、原発の停止で化石燃料の輸入額が激増したことだが、もう1つの原因は
輸出がほとんど増えないことだ。

 日銀の黒田東彦総裁は、最初のうちこれは短期的な現象だと説明していたが、貿易赤字はますます増えてきた。彼も最近は「長期的
には円安が定着すれば、日本に生産拠点は戻ってくる」と言うようになったが、それも疑わしい。

 例えばソニーは、1円の円安で30億円の減益要因になる。単価の高いスマートフォンなどを輸入し、コモディティ化(日用品化)して
価格競争の激しい液晶などの素子を輸出しているからだ。1ドル=120円になったらソニーがスマホを国内で生産して輸出するように
なるとは、誰も思っていないだろう。

 つまり以前のコラムでも書いたように、日本の製造業の国際競争力(経済学の言葉で言えば交易条件)が大幅に低下したことが
根本原因であり、これは円安(輸入コスト増)でむしろ悪化するのだ。ここにアベノミクスの錯覚がある。

>>2以降に続く)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch