14/08/31 16:19:16.15
>>1
道脇氏が資金受け入れを決めた背景には、全国の橋梁の現状がある。
老朽化が進み、架け替えや補修が必要となっている。
緩まないねじを使うことができればメンテナンスの手間が減り、
溶接作業を減らして建設コストの削減にもつながる。
福井県鯖江地域の企業と進めるメガネへの利用も近く実現する見通しだ。
ねじの歴史は紀元前3世紀の数学者、
アルキメデスの揚水ポンプの構造にまで遡ることができる。
日本では16世紀に種子島に伝わった火縄銃にねじが使われていた。
古くからあるが、単純ならせん構造は変わってない。
緩まないねじが量産されると金属などを締結する手法として、
安全と耐久性が必要な分野に市場が広がるとみられる。
産業革新機構からNejiLawの社外取締役に就いた鑓水英樹氏(45)は
「ねじの革命。何年もお願いをして、ようやく出資を受け入れてもらえた」という。
ねじの構造や製造、検査プロセスに特許を持つ道脇氏の開発力に期待は大きい。
日本ねじ工業協会の推計によると、2013年のねじ国内生産額は
前年比横ばいの8371億円だった。道脇社長は「専門技術が必要な溶接などから、
ねじによる締結へ切り替えが可能になり、2000億円の新規需要が生まれる」とみる。
「道の脇は道より広く無限の大地が広がっている」。道脇氏は自らの名前にあてて、
新しいことに取り組む意義を言い表す。自ら道を切り開く
ひとりの発明家が動き出したことで、今まで目立たなかったねじにスポットライトが当たった。