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8月22日(ブルームバーグ):横浜市神奈川区の産業集積地の一角に構えるJVCケンウッド本社。中に
入ると受付には明かりがついておらず、笑顔で迎えてくれる人は誰もいない。いつもと変わらない営業日
の風景だという。
かつてVHSビデオを開発し、ソニーのベータマックスと熾烈な規格争いを繰り広げた企業は、この5年間
に3度の最終赤字 を計上。ビデオカメラや液晶テレビ、オーディオなどの家電事業を大幅に縮小させ、
今ではカーエレクトロニクス事業が収益の柱だ。
ソニーやシャープ、そしてJVCケンウッド-。世界を席巻した日本の電機産業は衰退が止まらず、貿易
統計 にもその影を色濃く残している。日本の電機の貿易黒字は2007年を境に急激に縮小に向かい、
UBS証券は早ければ来年にも赤字に転じる可能性があると予想する。
電子情報技術産業協会総合企画部の高橋智子調査グループ長は、電機産業が日本経済をリードして
きたことを考えると、同産業の凋落は「重大な問題だ」と指摘。空洞化は既にメディアなどで取り上げら
れているが、それが日本経済に深刻な影響をもたらすという認識には乏しい、と話す。
同協会によると、14年の電機の国内生産はおよそ12兆円と、ピークをつけた1997年の半分以下の水準
にとどまる見通し。財務省の貿易統計によると、直近ピークの07年に7.6兆円だった電機の貿易黒字は、
13年には1.7兆円まで縮小。14年は6月時点で4200億円と前年同月の1兆円を大きく下回っている。
※2014/08/22時点で一般公開が確認出来た記事の一部を引用しました、全文は元サイトでどうぞ
Bloomberg URLリンク(www.bloomberg.co.jp)