14/08/10 21:57:52.67
経団連の榊原定征会長のもと、初めて行われた先月末の夏季フォーラムのテーマは、
榊原会長の持論でもある「イノベーション」をテーマに日本経済の復活を語り合った。
なかでも、産学連携推進機構理事長の妹尾堅一郎氏を講師に招いて行われた
「イノベーションを巡る、産業界の7つの問題」と題した講演は、イノベーションの“大家”たちを前にした息づまる対決を見せつけた。
「新聞はイノベーションを『技術革新』と訳しているが、これは一面しか表していない。
中国の言葉である『創新』のほうがぴったりくる」
妹尾氏は講演で、世の中で使われているイノベーションという言葉そのものを否定。
さらに「技術起点型のイノベーションで、古典的なビジネスモデルを続けていては、世界では勝てない」と切り捨てた。
日本の大手企業が取り組んでいるのは、あくまで現状の技術やビジネスの仕組みを改善する
「インプルーブメント」であって、「創新」ではない、というのが妹尾氏の主張だ。
「イノベーションとは、全く新しい産業を創り出し、古い産業に取って代わることだ。
もし、本気でイノベーションを起こせば、ここにおられる誰かの会社をつぶすことになるかもしれない。そのお覚悟はあるのですか」
納得いかない顔つきの会長・副会長ら参加者たちを前に、妹尾氏が、こうたたみかけると、参加者は固唾をのんだ。
その後のQ&Aセッションでも「どうすれば、イノベーションを描ける人材を育成できるのか」など、
妹尾氏に対する質問が途切れなかった。また、講演終了後も、榊原会長が妹尾氏と名刺交換し、
持論のイノベーションとの違いについて議論を交わしていた。
榊原経団連の旗印である「イノベーション」が、今回の夏季フォーラムを機に進化を遂げることができるかどうか、注目である。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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