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副会長にシャープ片山氏迎える狙いは? 日本電産、次世代技術開発を本格化
URLリンク(sankei.jp.msn.com) (※一般公開された文章を引用)
産経新聞 2014.8.5 20:22
日本電産は5日、経営再建中のシャープの片山幹雄元社長(56)を、
副会長執行役員兼最高技術責任者(CTO)に招く人事を決定した。
異動は10月1日付。いずれも片山氏のために新設したポストで、社長の
永守重信氏(69)は同日付で会長を兼務する。日本電産はシャープの
液晶事業を発展させた片山氏の手腕を生かし、次世代の技術開発を本格化させる。
片山氏は8月末でシャープを退職し、9月には日本電産の顧問に就く。
来年6月の株主総会で取締役に就任する見通しだ。
片山氏は平成19年にシャープ社長に就任。液晶事業で拡大路線を取ったが、
円高とパネル価格の下落のあおりを受けて、巨額赤字を計上。経営危機を招いた責任を
取る形で24年に辞任し、25年からは経営に関与しない技術顧問「フェロー」を務めていた。
一方、日本電産の永守氏は周辺に「経営者の資質は、挫折とジャッジ(経営判断)の
回数で量られる」と語っており、片山氏については挫折も含め、その経験と力量、
広い人脈を評価したようだ。日本電産は今年1月に川崎市に研究所を開設するなど
次世代技術の研究に注力しており、片山氏には事業化に手腕を発揮することを期待している。
日本電産は外部人材の登用に積極的で、過去4年間でシャープやパナソニックなどを
退職した技術者を100人以上雇用。25年にはカルソニックカンセイ社長(当時)の
呉文精氏(58)を招き、呉氏は副社長兼最高執行責任者(COO)に就任している。
永守氏は今月70歳となった。今年6月の株主総会では「私が(いきなり)辞めれば
株価は半分になる。何らかの関与をしながら辞めていく。不安を与えないような形で
次の世代にバトンを渡したい」と表明しており、引退までにどのような経営態勢を築くか注目される。