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グーグルが健康科学プロジェクト 病気を早期発見
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日本経済新聞 2014/7/26 5:15
【シリコンバレー=小川義也】米グーグルは健康な人間の生体情報や遺伝子
情報を収集・解析し、「健康」の基準を作ることで病気の早期発見に役立てる
研究を今夏から始める。生体情報を読み取る「スマートコンタクトレンズ」の
開発などに続くヘルスケア分野への取り組みとして、注目を集めそうだ。
自動運転車やグーグルグラスの開発などを手掛ける研究部門「グーグルX」
内に、「ベースライン・スタディー(基準研究)」と名付けたプロジェクトを
立ち上げた。米デューク大学と米スタンフォード大学の研究者も参加する。
まずは175人の協力者の血液や唾液、組織、遺伝子検査のデータなどを収集・
解析する。生体情報の収集には開発中のスマートコンタクトレンズや他のウエ
アラブル端末も活用する。最終的には数千人規模に拡大し、健康な状態を示す
指標となる「バイオマーカー」の開発を目指す。
データの収集は提携する臨床試験企業が手掛け、グーグルなどの研究者は匿
名化されたデータを受け取る。データの取り扱いや研究の進め方については、
デューク大とスタンフォード大医学部の審査委員会がチェックし、保険会社な
ど第三者には提供しない。
プロジェクトを率いるグーグルXのアンドリュー・コンラッド博士は「『健
康』とは何かを研究することで、病気をより深く理解し、早期発見につなげら
れる可能性がある」と述べた。
グーグルは昨年9月、加齢や加齢に伴う疾病を防ぐ研究を手掛ける新会社を
設立。涙に含まれるブドウ糖の量から血糖値を測定するスマートコンタクトレ
ンズを開発するなど、ヘルスケア分野の取り組みが相次いでいる。ただ、グー
グルは今回の研究の目的はあくまで「科学への貢献」としており、「グーグル
として新製品やサービスを開発することは意図していない」と説明している。