14/07/03 18:45:26.87
ソース(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
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写真=バター製造工場(ウィスコンシン州)
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栄養面での見方の変化を反映して、バターが米国の食品史上最大の復活を遂げている。
米政府統計によると、米国民は今年平均で5.6ポンド(2.52キログラム)のバターを消費すると見られる。男女、子供全て合わせて
1人当たり22.5本(スティック)近くを食べることになり、第2次世界大戦後の新記録だ。
市場調査会社IRIによると、米国民は昨年、ランド・オレークスやオーガニック・バレーなどのバターに20億ドル(2030億円)を費やし、
マーガリンの18億ドルを上回った。支出額がマーガリンを上回ったのはこれで3年連続。
バターのリバイバルは一つには有名なシェフやクッキングショーによってバターをたっぷり使ったレシピが紹介され、新しい
家庭グルメたちがこれに刺激されたことにある。バターメーカーは、料理専門チャンネルやウェブサイトを使って、その天然素材の
シンプルさを売り込んで、バター復活の傾向を強めている。
バターが人気を得ている理由のもう一つは、国民の食習慣をひっくり返すようなヘルシーな食事についての考え方の変化だ。
米国の家庭は何十年にもわたり、バターの高濃度の飽和脂肪酸への心配から、植物性のスプレッド(パンの塗り物)を選んでいたが、
最近になって、伝統的にマーガリンに含まれるトランス脂肪酸が健康に良くないと言われるようになった。多くの米国民は、体重管理に
おいて全ての脂肪を減らすことがいかに重要かについての考え方も変えた。
非バタースプレッドでは最大の売り手であるユニリーバの子会社、北米ユニリーバの栄養学部門ディレクター、ダグラス・
バレンティン氏は、植物性スプレッドは最近、これらの製品は「たくさん手が加えられて、あまり健康に良くなく、ナチュラルでもない」
との見方と闘っていると述べた。
オハイオ州シュガークリークのピザレストランのオーナー、コートニー・シャノワーさん(33)は、タブ型容器入りマーガリンを買う
家庭で育ったとし、「私は体重を気にしていたため、長い間バターを使わなかった」と話した。2人の子供がいるシャノワーさんは
「30歳になった時、骨粗しょう症とカルシウムのことを考え始め、必要な栄養を取っていないと思った。カロリー計算をやめ、栄養の
ことを考え始めた」と語っている。
図表=米国でのバターとマーガリンの消費量
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同じような見方の揺れは他の製品にも混乱を与えている。1990年代と2000年代初めには、消費者が砂糖消費を減らそうとしたこと
から、ダイエットコークやダイエットペプシ、その他のノンカロリー炭酸飲料が人気を博したが、最近では人工甘味料への不安が増した
ことで、これらの飲み物の売り上げは急減している。
(>>2以降に続く)