14/05/10 22:58:59.73
「私どもにとって非常に厳しい決算になった。役員一同、心から申し訳ないという気持ちです」―。
決算発表会の場で、居酒屋チェーン大手・ワタミの桑原豊社長は開口一番こう述べて、頭を下げた。
同社は5月8日、2013年度の決算を発表した。売上高は1631億円で前期比3.4%増だったが
本業の儲けを示す営業利益は29億円と、同68.1%減という大幅減益に陥った。
さらに衝撃的だったのは49億円という当期純損失だ。1996年の上場以来、初の赤字に転落した。
最大の苦戦要因は、国内外食事業の9割を占める総合居酒屋「和民」業態の不振。同事業の既存店売上高は
前期比で93.1%となり、当初計画していた100%に届かなかった。
さらに、2014年度に和民業態の1割にあたる60店を閉鎖することに伴う減損処理や繰延税金資産の取り崩しなどで
最終赤字が膨らんだ。
「ワタミの外食事業において売り上げが伸びているのは、高単価で専門性の高い一部の業態に限られる。
消費者が目的を持って居酒屋に来店するように変わった。総合居酒屋にとっては厳しいマーケットになった」と桑原社長は振り返る。
そこでワタミは、外食事業の全店舗に占める和民業態の割合を、現在の9割超から2017年度末をメドに6割まで引き下げることを
目標に掲げた。一方、外食事業全体の店舗数は2014年度末の606店(計画)から3年後に680店まで増やす。
つまり、和民の閉店や業態転換を進めるとともに、他業態の出店を加速させる戦略だ。
すでに新たな動きも出始めている。ワタミとしては初の中華業態を今年2月に神奈川県でオープン。
3月には、本格的な炉端料理を提供する高客単価の店舗を銀座に開業した。
URLリンク(toyokeizai.net)
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