14/02/25 23:14:44.16
■ソニー精神の火は消えた
「さみしいよね。優秀な人はいるんだけど、優等生ばかり。今みたいにリストラを
重ねると、余裕がなくなってしまうからねえ。昔もみんな忙しかったけれど、
どこかに余裕を見つけて、勝手に自分の好きなことをやっていた。そういう中から
新しいビジネスの種が育っていたんですよ。このままの状態では、ソニーはますます
小さくなってしまうかもしれない」
初代最高財務責任者(CFO)や副会長を務めた伊庭保氏でさえ、現在のソニーの苦境を
こう嘆く。それほどに、ソニーが抱える病巣は根深い。
ソニーは今期の連結決算見通しを300億円の黒字から1100億円もの赤字へと大幅に
下方修正した。今月22日には、北米で販売台数を伸ばす家庭用ゲーム機「プレイ
ステーション(PS)4」の国内発売も控えるが、これが消費者に支持されるかは未知数。
円安効果でパナソニックや日立、シャープさえも好決算を発表するなかで、ソニー
一人負けの構図なのだ。
平井一夫現社長は2月6日、巨額赤字への対応策として、長年培ってきたパソコン事業
「バイオ」の売却を公表した。あわせてテレビ事業の分社化と、国内外で5000人規模
のリストラを行うことも発表。ソニー社員のみならず、日本社会に衝撃を与えた。
ソニーは、トランジスタラジオに始まり、テレビ、ウォークマン、ハンディカム、
PSなど、エレクトロニクスメーカーとして、多くの画期的な製品を世に送り出して
きた。その革新性に魅せられたユーザーにとって、ソニーは憧れの存在だった。
そのブランドイメージが崩壊しつつある。
今回、本誌は複数の元幹部に接触した。彼らの口からは、「私たちの知っているソニーが
死んでいく」と悲愴感溢れる言葉が漏れる。
たとえば、全世界にソニーの名を知らしめたウォークマンの産みの親で、後に副社長を
務めた大曽根幸三氏はこう言う。
「今の平井社長はエンタテインメント部門出身で、これからのエレクトロニクスの
世界がどうなっていくか、先読みできるセンスがあるとは思えない。ハワード
・ストリンガー前社長にいたっては、米国の映画やテレビ界の裏をよく知っている
というだけで、社長に引っ張ってきた人ですよ。それにしても、ソニーは変わって
しまった。われわれの世代が築いた技術屋の魂は受け継がれていない。人事部や
営業部出身で、技術の先読みができない文系の人間が出世している。もうソニー
精神のかけらも残っていないでしょう」
ソニーというブランドは、世界中の起業家を惹きつける魅力を持っていた。マイクロ
ソフト創業者のビル・ゲイツ氏も、アップルを創ったスティーブ・ジョブズ氏も憧れた。
大曽根氏とは別の副社長経験者は言う。※続く
●第3四半期の決算発表の場で平井社長は1100億円の赤字見通しと パソコン事業の売却を発表した
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