【企業再生】BIGLOBEとVAIOを相次ぎ買収、再生ファンド『日本産業パートナーズ』のしたたか錬金術 [02/25]at BIZPLUS
【企業再生】BIGLOBEとVAIOを相次ぎ買収、再生ファンド『日本産業パートナーズ』のしたたか錬金術 [02/25] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
14/02/25 11:16:34.35
日本産業パートナーズ。知名度がイマイチだった企業再生目的の投資ファンド会社が、
にわかに世間の注目を集めている。

1月末にはNEC子会社のインターネットプロバイダーであるNECビッグローブを買収した。
次いで2月に入ると、ソニーが『VAIO』ブランドで生産してきたパソコン事業を買収する
など、ここへ来て存在感を発揮しているのだ。

NEC、ソニーとも3月末までに正式契約を結ぶ。金額は非公表だが、複数の関係者は
ビッグローブが約700億円、ソニーのVAIOが約500億円と口をそろえる。締めて
1200億円にも及ぶ巨額な買い物である。いくらアベノミクスで経済再生のメドが
ついたとはいえ、このご時世に大枚を投じて矢継ぎ早の買収に打って出るのは相当の
リスクを伴う。だからこそ「どんな嗅覚を働かせて売り物に飛びついたのか。そして
今後いかなるマネー錬金術を発揮するか」と金融筋が注視しているのだ。

簡単に説明すると、日本産業パートナーズは、みずほ証券などの出資で2002年11月に
設立されたファンド会社。再編で企業本体からはじき出された事業の再生支援が最大の
目的で、これまでにオリンパスの情報通信子会社や日本ビクターのモーター事業部、
協和発酵キリンの化学品子会社を買収するなど、投資案件は計15件。累計投資額は
約1700億円とされる。それだけに今回の買収額は嫌でも突出する。

実はビッグローブの買収自体が「常識的には考えられない金額だった」と金融関係者は
打ち明ける。

NECが昨年秋、ビッグローブの売却を表明すると10社超の会社が名乗り出た。入札を
経て、最終的には伊藤忠商事、住友グループの投資ファンド(ライジング・ジャパン
・エクイティ)、日本産業パートナーズの3社に絞られた。金融関係者は驚きを隠さない。

「入札額は公表されていません。しかし、それでも伊藤忠が約400億円、住友系ファンドが
450億円、日本産業パートナーズが700億円を提示したとの情報が漏れてきた。NECは
ビッグローブの収益構造から、せいぜい500億円が上限と読んでいたフシがあり、日本
産業パートナーズの高値入札額に仰天したようです。裏を返せば何としてでもビッグローブ
が欲しかったわけで、今なお『果たしてソロバン勘定が合うのか』といぶかる声しきりです」

再生ファンドである以上、日本産業パートナーズがプロバイダー事業を直営する訳がなく、
いずれ売却して投資マネーを回収するに決まっている。とはいえ、もくろみ通りに運ぶ
保証はなく、市場には「金持ちの中国企業に高値で売却できれば御の字。NECがプロバイ
ダーの将来性に見切りをつけたように、下手すると買い手が見つからず心中しかねない」
との悲観的な見方さえくすぶっている。

ソニーから買収するパソコン事業また然り。対外的にはソニーが5%、残りを日本産業
パートナーズ側が出資して新会社を設立し、この会社がソニーのパソコン事業を引き継ぐ
ことになっている。だが、繰り返せば再生ファンドに事業会社のまっとうな経営を期待
するのはとても無理な話だ。(※続く)

URLリンク(wjn.jp)


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