14/02/19 21:45:10.16
スマートフォンでWebサイトを見ていると突然、画面に警告メッセージが表示される
ものの、実は真っ赤なウソで、アプリのダウンロードを促す悪質な広告でした。
そんな事例が話題になっています。誘導先アプリの開発元であるキングソフトに
状況を取材するとともに、スマホ向け悪質広告への見解を問いました。
関東地方に大雪が降った日、Webサイト Twitpic で各地の降雪状況を見ていると、
突然画面を覆うように、「警告!!! 容量が不足しています。今すぐクリーンアップ
しましょう!」のメッセージが表示されました。
●URLリンク(o.aolcdn.com)
何の容量についてかは定かではありませんが、使っていたスマートフォンの空き容量
(ストレージ)はその時点で20GB弱、3GBのメモリにもとくに不満はありません。
不満はありませんでしたが、画面に突然現れた警告メッセージには不安を覚えました。
とりあえずできることをしなければと、ウィルススキャンアプリで端末をチェック
しつつ、メッセージ内容を検索した上で、おそるおそる先に進んでみることにしました。
すると、画面はキングソフトの CleanMaster のアプリダウンロードページに。つまり、
警告表示はアプリへ誘導する広告だったのです。
●タッチするとGoogle Playのダウンロードページにアクセス
URLリンク(o.aolcdn.com)
■Clean Masterはツールランキング1位
キングソフトの Clean Master は、不要なファイルの削除やアプリのアンインストール、
メモリの解放機能、ウィルス対策などを備えた無料Androidアプリ。アプリの★評価も
4.7と非常に高く、Google Playのインストール数は1億?5億件と人気のアプリとなって
います。キングソフトでは「Google Playのツールランキングで1位」とアピールしています。
そんなアプリがネットワーク広告で、嘘の容量不足を訴えアプリへ誘導していることに
なります。もしかしたらこのランキング1位も、悪質な広告の効果に関係があるのでは
ないか? とうがった見方をしたくなるところです。
状況を確認するため、キングソフトへ問い合わせると、Clean Masterの件について把握
していました。当初「弊社とは一切関係ない」とコメントしましたが、後に訂正しています。
仮に、一切関係のない相手の広告を載せる人がいるとすれば、それは酔狂な資産家の道楽、
もしくは物好きな石油王のお戯れ、ぐらいしか思い浮かびません。結論から先にいうと、
この悪質な広告にキングソフトの中国本社と日本法人の双方が広告費を支払っていました。
アプリのダウンロードサイトに誘導し、そこからインストールに数によって宣伝費が支払わ
れる成果報酬型の広告です。
■中国の成果報酬型広告
広告会社との契約は中国本社が行っており、広告バナーは広告会社が制作。キングソフト
では「広告クリエイティブは広告会社が勝手に作っている」と話しています。(※続く)
◎URLリンク(japanese.engadget.com)