14/02/14 18:45:24.55
携帯電話事業の赤字に苦しむ富士通が自社のスマートフォンを廃棄処分していた
ことが明らかになりました。詳細は以下から。
◎富士通(6702)のリリース
『2013年度第3四半期決算説明会(IR)質疑応答議事録』
URLリンク(pr.fujitsu.com)
1月30日に開かれた富士通の2013年度第3四半期決算説明会での質疑応答によると、
2013年度の携帯電話事業が350億円の赤字になることを受け、工場を再編し、
生産を兵庫に集約させると同社CFO(最高財務責任者)の加藤氏がコメントした
そうです。
ロボット化が進んでいる兵庫工場では生産性を2倍に引き上げられるほか、
開発についても効率化を進め、開発を含めた携帯電話事業の人員を4割減の
リソースで回せば、キャリア向けビジネスは黒字になるとのこと。
そして赤字に陥った背景として、一昨年から続くスマートフォンの品質問題で
市場の信頼が落ちたことが大きく影響していることを挙げ、第3四半期は販売台数が
計画以下だったこともあり、発生した在庫を健全化のために廃却(廃棄処分)した
ことを明らかに。
さらに第4四半期についても、販売台数が従来の計画よりも3割減となるため、
さらに製品の廃却などをもう一段階進める必要があるかもしれないと予測。
月30万台以下の販売台数でも生き残れるようにするために、設計面でのコスト
ダウンなど、無駄をそぎ落とせば採算面は改善するとしています。
かつては「らくらく」などの手堅いものにとどまらず、Windows 7ケータイや
3枚におろせるケータイなどのフィーチャーフォンをリリースしていたほか、
スマートフォンでもいち早く防水端末などを発売するなど、勢いのあった富士通。
しかし加藤CFOの言う通り、ほうぼうから寄せられた「異様に熱い」「動作が
不安定」といった不具合報告がユーザーの敬遠を招き、ようやく昨年夏モデルから
安定してきたものの、未だに尾を引いている感が強いわけですが、今後無事に
巻き返すことはできるのでしょうか。
なお、2013年冬モデルのARROWSの動作はこんな感じ。NTTドコモ・KDDI
・ソフトバンクモバイルの各社向けにほぼ同じ筐体・同じスペックのモデルを
供給しています。
● ARROWS A 301F
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