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安藤運輸(愛知県海部郡)は、運送事業者向けに中国や韓国産の輸入タイヤ販売を手がけて
いる。約100台の車両を保有し、石油製品の配送をメーンに手がける同社。自社車両に
輸入タイヤを導入したのは、燃料高騰や車両価格の値上がりがきっかけだったという。
安藤豊隆社長は、「社長に就任した当初から、『従業員にできるだけ負担をかけない』を
モットーにやってきた。そのためにも、どうにかしてコストを下げられないかと思案した」
と振り返る。
そこで着目したのがタイヤ。「車両原価に占める割合は数パーセントに過ぎないが、
コスト削減効果は確実にあるはず」と、模索していた時に出会ったのが輸入タイヤだった。
まずは自社トレーラの後輪で検証。ドライバーからも「問題ない」という好感触を得て、
3か月目には同社で最も稼働の多いセミトレーラの全ての軸に装着した。
安藤社長は、「冒険だった」と笑うが、「当社で一番過酷な運行状況の車両に装着すれば
、摩耗具合、乗務員のハンドリング、雨天時の走行性など、良いも悪いもすべて分かるだろう
という考えだった」という。そこで改めて問題がないことを確認し、本格導入を決めた。
また、輸入タイヤ導入を契機にタイヤ管理も内製化。「車両管理は自社整備で行っていたが
、足回りのタイヤについては購入や装着に至るまで、販社に全て丸投げだった」という。
これにより、「整備スタッフとドライバー、運行管理者、そして社長の私に至るまで、
タイヤを話題にコミュニケーションが図れるようになった」という意外な効果も。
今後は、自社の経験をもとに、同業者へのタイヤの提供も行うという。同社が提案するのは
、安価な輸入タイヤを購入し、リグルーブを行ったうえで、最終的にはリトレッドを施すと
いう「組み合わせ技」。自らのアイデアを、「タイヤを回して、資金も回す」と表現。
「いままで使っていたタイヤをうまく回せばライフが伸び、タイヤ2本が1本分のコストで
まかなえる。環境貢献にもつながり、やらない手はない」。30台以上の車両を保有し、
自社で整備工場を持つ運送事業者に向いているという。
品質については同社長自ら、現地の工場や実際の出荷工程まで視察しており、問題がない
ことを確認。現在は、夏タイヤを台にして、冬用スタッドレスの再生タイヤを作る取り組みも
開始しているという。
ソース:物流ウィークリー
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