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大手電機メーカー各社はこの冬、寒冷地向けに暖房機能を強化したルームエアコンの
北海道内の販売に力を入れている。エアコン普及率が低く市場開拓を狙えるためで、灯油
価格が高止まりする中、販売数を伸ばしているメーカーもある。家電量販店は「価格競争が
進めば、普及の追い風となる」と予測している。
電機各社によると、国内のエアコン普及率は全国平均が9割に達する一方、道内は2割
未満。エアコンは買い替えサイクルが長く、本州では飽和状態に近い。このため各社は
道内市場のシェア拡大に力を入れている。
三菱電機(東京)は、外気温が氷点下15度でも60度の温風が出せる機種を開発11月末
に新モデルを発表し、道内向けのテレビCMも流して知名度アップに懸命だ。
パナソニック(大阪)は、道内のエアコン年間販売数が10年前に比べ1・5倍に増加
した。2007年度から寒冷地向け機種を発売し、通常機種も霜取り運転時に暖房を止め
ない機能を加えるなど性能アップを図ってきた。
ダイキン工業(大阪)は12月上旬、暖房用エアコンの性能を検証する実験施設を旭川に
開設。欧米を含めた北国仕様のエアコン性能を引き上げ、普及拡大を目指す。
道内は灯油暖房が圧倒的に強い地域事情がある。だが、大手メーカーは「エアコンの
省エネ性能も向上し、条件によっては灯油暖房より運転費用が抑えられる可能性がある」と
話す。道内の灯油店頭価格は1リットル当たり104円(24日現在)と高値が続いている
だけに、今後は暖房エアコンの認知度が高まりそうだ。
<北海道新聞12月30日朝刊掲載>
ソース
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
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